「赤」

私の身の回りには赤が多いです。
PCもだしケータイもバッグも赤です。
赤と言っても深みのある赤といいますか、ビビッドな赤ではないです。
そういうのはボルドーとかワインレッドと言われるみたいですね。
情熱の赤でもありますね。
なんだろ、私の中に情熱がみなぎってるのかしら。
なんて心理分析してみたり。

お題を「赤」にしてみたのですが、なんだか難しかったかも?という気がします。
抽象的すぎる気がして。
ま、とにかくやってみます。


「赤」

 海の部屋には、お祭りの日曜大工コーナーでパパと作った本棚が置いてあります。でも、海はほとんど使っていません。教科書もノートも、机にもともと作り付けの本棚の中に納まっているからです。邪魔と言ってしまえば邪魔なものだったのです。だから、部屋の隅の方の目立たないところに置いてあるだけでした。それに、海はお家でおとなしく本を読むより、外で鬼ごっこや縄跳びをしてる方が好きだったのです。
「つかれたー。ママおやつー!」
部屋に入ってくるなり、海はどさっと乱暴にランドセルをおろすと、ママがいるリビングの方に走っていきました。
「おやつの前にやることあるでしょ。手は洗ったの?」
「まだー!」
海は洗面所で急いで手を洗ってくると、今か今かとおやつを待ちかねてキッチンに飛び込んでいきました。
「はいはい、あわてないの。お行儀悪い子にはあげないよ」
「やだ!海お行儀悪くないもん」
海はリビングの椅子に腰かけると、手を膝の上において静かにおやつを待つことにしました。するとママは、おやつではなく赤い本を海に渡しました。
「これなんだかわかる?」
「なに?この本」
「日記帳だよ」
「日記帳?これどうするの?」
「海も書いてみない?ママも書いてるの」
「え!海が書くの?やったー!これ海のなんだ」
海はおやつそっちのけで喜びました。海はいてもたってもいられなくて、日記帳をかかえて自分の部屋に戻っていきました。日記帳を広げた海は、今日友達のなおちゃんと遊んだことを早速書きました。お互いに似顔絵を描きあって笑い転げるほど楽しかったのです。
 日記を書き終えると、海はどこにしまおうかと机のまわりを見回しました。本棚は教科書とノートでいっぱいです。そのときちょうどパパと作った本棚が目にとまりました。そうだ、ここにおいておこう。海は木製の本棚に赤い表紙の日記帳をたてかけました。
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by rain-drop_amefuri | 2011-12-22 11:24 | お題
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