「電車」

昨日は書き途中で眠くなってしまった。
私はお風呂の後は眠くなって何もできなくなるんですよね。
それを忘れてお風呂に入ったら……
案の定、書けませんでした。
ああ。

第12回目は「電車」です。
土曜日なのに昨日も大学に行ったもので。
大学には電車で通ってます。
そういえば毎日乗ってるな~と思ったので
電車をお題ににてみました。


「電車」

窓の外をいろんなものが通り過ぎていく。
公園、学校、道路、家、家、家。
ぼくは、一瞬のうちに過ぎ去っていく景色をぼんやりと眺めていた。
空いている車内には、杖を突いたおばあさんとスーパーの袋を抱えたおばさんと、スーツ姿のサラリーマンのふたり連れがそれぞれ離れた座席に座っているだけだ。だから、電車が走るときのガタンゴトンという音が、静かな車内で響いていた。
目的地の駅までまだ随分ある。
ぼくは退屈しのぎに止まった駅の数を数えることにした。
次の駅で5駅目だ。ぼくはさらに7駅先のみどり台駅で降りる。
みどり台の病院に妹が入院していて、今日は一人でお見舞いに行くことになった。
いつもは母さんと一緒だけど、今日は会社の研修があって一緒に行けない。
乗り換えがないし、病院は駅前だから大丈夫でしょ、って母さんに言われて一人で行くことになった。
着替えと頼まれた漫画を入れた大きな袋を隣の座席に置いて、ぼくはさっきから窓の外を見ていた。
通り過ぎていく町並みの切れ間に、ぼくの好きな景色があった。それは、湖沿いを走る時に見える、真っ青な果てのない水面だ。広くてどこまでも続く青い海の上を走っているような気分になる。海みたいな湖の上を通っているとき、ぼくはなぜかとても安心する。安心して、これからぼくはどこに行くんだっけ?と一瞬行き先を忘れそうになる。そうしているうちに、また家やビルが景色の中に復活してくる。
気付くと乗客はぼくひとりだけになっていた。まるでぼく専用の電車みたいでわくわくしてきた。
「次はみどり台、みどり台です。」
車内アナウンスが、さっきよりももっと大きな音でぼくが降りる駅の名前を告げた。
ぼくだけの電車から降りるのがもったいない気がしたけど、ぼくは荷物を持って立ち上がり、電車を降りた。
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by rain-drop_amefuri | 2011-10-16 22:11 | お題
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